第三章 第弐次饂飩巡礼!先行偵察!

倉敷の対岸は高松やった!妻と二人の隠密行脚!
で今年2回目、通算3回目のうどん巡礼は、讃岐うどん&倉敷美観地区に決定。目的は倉敷のぶっかけうどんを食わせること、倉敷のチボリ公園&大原美術館&エルグレコ&その他ってとこで、二人で行く第二次夏季強行偵察巡礼強行じゃぁっ!

絶対怪しい、桂川町・大助うどん!

予定はゆっくりなんで、真昼間からいつものルートを通ります。真昼間でも高速道路状態の200号線を爆走して、怪しい大助うどんで壱杯目!国道200号線桂川町にパチンコ屋があります。そこには「大助ゆ」と「大助すし」があって、ちょいと離れたトコに「大助うどん」があるんです。いつかこの三位一体で怪しい関係の謎を解き明かしたいなと思いつつ、開店一番の客になった我々。
わたしは何時でもかけうどん、妻はごぼ天うどん、ざるで頂くとツライ程の腰があり、かけがちょうどいいうどん。福岡では珍しい腰のうどんが、ここ大助うどんです。昼食はうどんで終わり!先を急ごう!

今回も高速道路料金節約が基本戦略ですから、北九州の海岸沿いを走りつつ、関門トンネルを抜けて国道をゆっくり。で、小郡市不倶戴天の敵状態の小郡町を抜けてから、山陽自動車道へ、時間があったら怪しいお好み焼き屋を広島でゲットして入ろうというのが、戦略第一段階。広島手前で高速道路を降りて、、しかし、、なぜ平日というのにこんなに混んでいるだぁっ!ピンとくる店が無いまま広島を通過、そして再び高速道路に上がってSAでお好み焼きを食べる事に、、旅の醍醐味は怪しい店をゲットして博打のノリで食事するモンでしょう!後から聞いたら、学校のそばの路地のお好み焼きが美味いんだよ、郷愁をそそる味なんだよ、だそうだ。次回はこのシチュエーションでお好み焼きをゲットする事にしよう。でも、アンデルセンのお好み焼きも結構美味かったから、ヨシとしよう。

で、倉敷のずーっと手前(吉岡平氏を輩出した笠岡)でまた降りて、下道を走る私。金光町には金光教の本部があるんですね、びっくりしましたぁ。倉敷に入って、一言。何でこんなにガソリンが高いんじゃぁっ!基山でハイオク101円だったのに、同じ値段でレギュラーちや?なめとる!しかし別府で恐ろしい店を発見し、この言葉を訂正する事になりました。で、倉敷のはずれの吉田石油で現金カードを使って給油、香川が本店のこのGS、小郡市にもあったりするんです。ガソリン満タンで爆走準備完了!さぁて、倉敷のチボリ公園強襲じゃあぁっ!

チボリ公園、ふるいちのぶっかけ!

駅前&チボリ公園入り口前の駐車場にヴィータを入れて、チボリ公園は5時以降の料金で格安入園、妻ははしゃぐ、で、裸の王様ぬいぐるみゲット!おみやげほとんどここでゲットしておりました。爆笑「裸の王様」ぬいぐるみ。しかし、おみやげも受け狙いで決める私らにも、少々問題があるんでしょうねぇ。チボリガードもかわいいが、やっぱ、裸の王様がベストでしょう!これはブレークするかもしんない。

なぜここの駐車場を選んだか、ここには「ふるいち」があっとです。それもセルフ、、少なくともセルフを名乗るなら安いじゃろうし、早いのは間違い無い。で、ふるいちに入って、妻はセルフよ!とまたはしゃいでます。冷たいぶっかけ&かきあげ、妻は冷たいぶっかけ&卵の天ぷら。すぐに金を払って席に付いて私は衝撃的事実に驚愕させられたのです。ぶっかけうどんの値段が、普通のふるいちと変わらない!美味かったから暴虐無人的行動を控えましたが、まずかったら危ないトコでしたぜふるいちさん。再考を求め、善処を期待します!で、1000円超えたので補助無料券1枚もらって店をでました。100円引きです。妻は初めて食したふるいちのぶっかけに興奮気味、倉敷出張の折にはヤングイン倉敷に宿泊し、ふるいちでぶっかけを食した後に、かね泉でうどんを食した所あんまりまずかったので、口直しにふるいちで再度ぶっかけを食した程、私の口に合うふるいち。「また来よう」を連呼する妻をなだめつつ、迷い込んだ倉敷の商店街を時間制限で通行可能になったのを良い事にヴィータで爆走!滅多にできない深夜の商店街&路地走行。すっかり満足した私は安いホテルにチェックイン、倉敷の夜は更けていくのでありました。

倉敷美観地区強襲!

で、朝も早くから図書館横の駐車場にヴィータを入れて、美観地区襲撃ですわ。大原美術館を襲撃しあんまり面白い美術館だったんで、2回ぐるーっと回りました。アイヴィースクエアも襲撃せんとならんです。大原美術館にはバーナード・リーチの作品(小鹿田の資料館にも作品があります)も青木繁も坂本繁二郎(郷土出身の画家ですが、こっちの方が揃ってます)もあります。私はこーゆーのも好きなんです。北九州の市立美術館も好きですが、大原のほうがえーですな。

お決まりのエル・グレコ(ぼったくりやが、妻の希望)そして美観地区を回って「いがらしゆみこ美術館」(場所を移動しておりました)さすがにここだけは入れません。
いがらしゆみこ美術館のスタッフさんにひとつ要望があります。可哀相なおとーさん達の為に「ビール!」置いておいてもらえませんか?前のテーブルかなんかで、ビール呑みながら、家族が出てくるのを待ってますから。家庭サービスとは言ってもキャンディ・キャンディは辛すぎます。アイスクリームがあるんですから、独歩くらい置いてあっても、良いんじゃないでしょうかっ!強く、強く、要望を表明しておきます。

2610円!恐るべし、宇高連絡船の末裔!

で、ふるいちで再度ぶっかけを食した後に玉野へ向かいます。古い町並み資料館を見て、嗚呼廃線の時に来れなかったんだぁっ!と資料を眺めつつ、たこ飯セットの購入を断念(一食分としては価格設定が高すぎますね)。玉野市水族館はあんまり家族連れが多かったので今回はパス(小さな水族館とか動物園は好きですね)!競輪も競艇(北部九州には競輪の聖地「小倉」競艇の聖地「大村」各種三競オートが揃ってはいるが、ここまで近いとは)も、今回はパスしてから宇野駅に向かい、フェリーへ。そうです、今回は宇高連絡船ルートで高松入りするんです。安い!絶対に安い!んでもって、某フェリー会社のHP出力していたんで料金割引き。思わずジェットエンジン搭載ですかぁ?と聞きたくなるお洒落なフェリーで高松までの一時間、船旅を楽しみます。

ここほどフェリーが密集している所は珍しいでしょうね。フェリーが競争してるじゃあーりませんか。無責任な競輪解説のノリで実況中継していたらすぐに高松、あーおもしろかった。フェリーに乗ったら体が塩でべとつくので、すぐに風呂です。高松郊外のYou湯湯で(300円で結構安い)汗を流し、CoCo一番でカレーを食って(うどん棒で食おうか?まじに悩みましたが)、某ショッピングセンターでうどん用小麦粉セットなるあやしげな私自身へのおみやげを買って、さらに宮内書店で香川県の地図を購入、なぜって高松市と坂出市の地図はありますが、香川県が1冊無いと苦労するからです。で、とりあえず車内泊。あのうどん会館がある某道の駅に車を止めて、車内で睡眠。贅沢は素敵ですが清貧の路線爆走ですがな。こんだ絶対1ボックス買うぞと心に決めた私でした。

綾上町・赤坂!恐るべきおばちゃん!

真のうどん街道と私が呼ぶ32号線を走り、陶の信号を右折、突き当たって右折、橋の手前にあの赤坂があります。もう一度食べたかった海岸寺のあの名店を思い出させる玉うどんの赤坂、おばちゃんインパクトあるわぁ。
私らが朝一番の客だったらしく「ごめんなぁ、5分ばっかし寝坊してしもうてなぁ、もちょっと待ってなぁ」と謝りつつうどんを茹でております。「どっから来たん?」「福岡の久留米から、、」おばちゃんしばし絶句、手書きの名刺をもらったぞ。私は冷たいの、妻はぬくいの、1玉づつもらって食す。
美味い、ああ、この喉越しが堪らない、歯に絡み付きながら、むちむちっと柔らかく、びみょーに腰があって、喉越しが良いこのうどん、ここまで来た甲斐があった。500キロ走ってやってきて良かった。私はここで美味いうどんを味わう事ができた。500キロ走ってきて、満足させてくれる。その価値があるこのうどん、感動しつつうどんを食する私の傍らでは、嫁とおばちゃんの会話が弾んでいる。
「18玉取れるんや」「そうやね、16分茹でるんや」話しながらも地元の玉買いのお客さんである。そうだ、地元に密着しながらまっとうな商売をするうどん屋、それが赤坂やったんだ。
うどんを茹でる手を休めてもらって写真撮影、カメラ準備している間に「写真取るなら、、」と紅を差すおばちゃん。妻とツーショット、んでもって看板と一緒におばちゃんを撮る。できるならばあんなかわいい女性になってもらいたいなと、妻にお願いする私だった。
 ここで妻の一言「うどんだけ送ってもらって、あんなに上手く茹でられるかなぁ」確かにそうだ。
また来るよ、おばちゃん、マイ丼&マイつゆ&マイ生姜持参していたが、醤油で食して新しい世界に触れる事ができた。この出会いを神に感謝しつつ、我々は赤坂を後にする。
おばちゃん、また来るぞ!俺は久留米から赤坂にうどんを食いに来るぞ!ここに神かけて誓おう!

やっぱり来たぞ!高松・松下!

しかして、高松市内に戻る。通勤渋滞&工事渋滞の32号線を北上して栗林公園を目指す。そうです、松下です、過去2回の巡礼でも美味かった松下のうどんを食わねば先には進めない。勝手知ったるあの道を進むと松下がありましたぁっ!私が冷たいぶっかけと注文すると女将さんびっくりしていた。妻に「今日休み?」と尋ねられたそうですが、そーです、夏休みを取って来たんですよ!日曜日は倉敷、んでもって高松は月曜日、香川県に来るのに日曜日を選んでしまっては意味が無いでしょう!
あー、うまい、そうだなぁ、幾らでも入るうどん、そしてつゆの塩梅が我々の口にあう。それが松下のうどんだ。柔らかめの洗練されたうどん、つゆもまたよろし。前回3杯目に食べたうどんながら、他を圧倒して高松市内最高と巡礼団全員が絶賛したうどんは健在やった。

何故!社員旅行?かまたまの山越!

山越を目指し高松市内から南下、ルートが重複するけれど時間の関係もあるけん、仕方が無い。で32号線から信号を曲がってそのまま直進、橋を渡って国道を過ぎてさらに直進、そして信号の手前に駐車場の看板発見、ガソリンスタンド跡地の駐車場に車を止めて、私は絶句した。連チャンで休み?なぜ、なぜだぁーっ!私が3分間マラコット深海よりも深く落ち込んだ事は言うまでも無い。

小学校に向かう幼稚園児の列の前で礼儀正しく一時停止。保母さんと軽く会釈を交わした後、そのまま南下しつつ山越えルートを選択する。そうだ、まだ満濃トライアングルがある、まだ3杯しか食うてないやないか!そして満濃トライアングルで私は恐ろしい事実を知る事になるのであるが、のんきに山岳ルート爆走を楽しんでいた私は神ならぬ身故に、恐るべき体験をすることになるのを知る由も無い。満濃カントリークラブの看板の手前の農免道路を右折、そのまま直進すれば橋の袂に出る。そこを右折して直進、信号を左折して橋を渡るとすぐ右折、やがて満濃トライアングルのある信号に出る。目標は郵便局だ。で、某うどん屋に入った。
満濃トライアングルの他の店舗に対する興味も失われた、私は二度と満濃トライアングルを訪れる事はあるまい、それだけを記しておこう。

本物は映像より怪し!やまうち!

気を取り直して、口直しに、やまうちだ。満濃大池に向かいそのまま直進、ずーっとずーっと進みとりあえずJRを渡ればすぐに左折、そしてしんばらく走ると看板があった。で、左折。すぐに看板があるのでそこを左折、そしてどーみても怪しい森の中のうどん屋さん、で、私がひやあつ、妻があつあつを頼んだ。
そんなに美味くない、それは衝撃だった。うまいが、少し我々の好みと微妙に異なっている。香川県民と私の味の評価の基準が異なるのである。私も妻もうどんは透き通っている系統のうどんが好みである。某吉井のそうめん屋の若大将の台詞を借りれば「いかそうめんのごたる、そげなそうめんが最高です!」その中で腰がある、さらに歯に絡み付くむちむちがあれば良し、加えて喉越しの良さは欠かせない。それが私にとって美味いうどんである。
腰とは茹であがっていない麺に於ける一瞬のアルデンテに過ぎない。その一瞬のアルデンテとて、刹那に比較すれば無限大に近い事を理解すれば各地方の嗜好に基づく食の多様性が派生した必然性は理解頂けるものと思う。腰の評価基準はほぼ同一ながらも、微妙な差異が地方によって存在する。しかし前回いきいき、中西、松下、丸山製麺、かね泉セルフ、山下と食いまくりながら、団員全員が一致して最高が山下であった事からも、そうは違わないと思うのだが。

うまいのは何処だ?かな泉みの浦店!

こーなりゃあ、香川県の鬼門のかな泉で口直しするぞぉっ!裏鬼門には讃岐のうどん文化を守護する為にかなり強力なうどん屋さんを配置するのが陰陽の王道ってもんですから、期待しつつ32号から377号にワープするや、豊浜町を目指すのでありました。ところで讃岐うどんの鬼門を守護するのは、どこの店なんだろうか?今度呪術的結界を分析しつつ、讃岐うどんを眺め鳥瞰図を作ってみるのも、面白いかもしれないなぁ。と、思っていたら、、みの浦の駅のすぐそばにかね泉があった。
私がレディースセット、妻が天ぷらのセットを注文するんだが(普通は逆かもしれないが)、ちぃとばっかし、店が荒れているような雰囲気がある。駐車場の掃除が行き届いていないからだろうか?で、、、サラダ寿司がおいしかった。しかし、うどんの印象はまるで無かった。
松山店の衝撃以来、かね泉には失望させられっぱなしであった。倉敷店しかり(ふるいちで食した後に訪れ、口直しに再度ふるいちへ行った)、セルフ店しかり(印象が薄い)、加えて豊浜のみの浦店しかり、原点の再確認をすべく、次回は松山店で天ざるセットに冷酒つけて!食いまくる事を決意した私であった。
今回は時間の関係上、次のインターから高速道路に乗り一気に大洲まで突撃、敵中突破を図らねばならない関係上、松山の市内で渋滞に巻き込まれる事だけは避けねばならないのだ。キティちゃんたるとは、今回もお預けである。

そして伊予三島のダイエー前にうまいのがあっとよ!の情報を得てはいたものの、痛恨の思いで無理やりフライパス!くそー!店は満員!満足して腹をなでながら出てくる親父もいやがる!私は純粋な殺意を抱いてしまった。
土居インターから高速道路で大爆走!しようと思ったんだが、、松山から1車線高速道路になっていたとは!それでも石鎚山SAで物色しておりました。ああ、ごっくん馬路村が飲みたかった。

当然のごとく、大洲から八幡浜へ抜けた時点で、すでにヤバイ!時間にやっていたんです。八幡浜から三崎まで、大きな声では言えないどころか、一発逮捕の速度違反覚悟でどぅわい爆走でぎりぎりに三崎の国道九四フェリー乗り場に到着した。今回は非常時故に、「じゃこ天」買うひますら無かった!「くそおっ!フェリーでじゃこ天肴にビールでも!」と口にしたら、「真昼間から呑む気ね!」反省して口を閉ざす私でした。別に飲酒運転する訳じゃないし、、あんたが運転すれば、、
我々がデッキに上がり港を見渡したときちょうどフェリーが出港し、乗り場に滑り込む一台の車、途中で追い抜いた車でした。この便は間が悪いんです。2時間待ってください。爆走しなければ、あの車のよーな運命が待っていたことであろう。

佐賀関でフェリーを降りた我々は197号を爆走し大分をパスして、別府に入るとそーです、大分県民は爆走するのが大好きみたいですねー!で、すぐさま左折して裏道に入ります。フェリーの後はお風呂です。お肌も荒れるし、髪もパサパサ、早めのお手入れが欠かせないっちゅうんで、、別府の某公民館の1階にある不老湯にしまっしょ。
数年ぶりに訪れた不老湯は一部手直しが入ったものの、、インパクトの凄さは駅前高等温泉をはるかに上回る!今回料金が80円にアップしていたが(現在100円になっている。)、客も少ない熱めの温泉でゆっくり汗を流し、ゆったりとする。風呂でゆったりとしたら、食い物である。そして別府から湯布院に至るまで、ほか弁でとり天弁当を探しまくったものの遂に入手する事ができなかった。前はあったのに、、でここで発見!四国では天丼が290円だったが九州では牛丼が290円だった。少なくとも大分県内だけではとり天弁当を設定して欲しいものだ。緒方の原尻の滝の道の駅でもとり天を食べる私としては、プレナスに強く要望し、善処を要求したりしちゃったりする。

今回の強行偵察巡礼では、赤坂という得難い店にめぐり合う事ができた。このすばらしいめぐり合いを神に感謝して、今回の総括としたい。次のうどん巡礼は、再度の冬期強行巡礼かもしんない。


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