第十四章 特別うどん巡礼!久留米編!

はなまるin久留米!

 常軌を逸して、うどん参りを繰り返してきた我々である。その結果、見出した結論は「さぬきうどんは裏を返せ!」である。

つまり
一回目ではわからない。
二回目で次もいこうか?
三回目ではまる!
という経緯をたどる事が判明したのだ。したがって、3ヶ月連続うどん参りってのは、言語道断な重度中毒者養成行為に他ならなかったのに、やってしもうた!である!

 で、久留米にはなまるうどんがやってきた。会社を終わって、襲撃してきた!

 はなまるうどん、兄ちゃんがスタンドよろしく、のぼりを振っていた。どうも、客は少なそうだ。
 入る、トレイを取ったら、並ぶ。メニューは決まっていた。冷たい奴が選べないから、しょうゆうどんの小と決めている。
 でもカウンターではもめているわ、遅いわ、原因は、かけうどん限定の無料券で、客寄せ価格のかけうどん限定の無料券は使えませんけどと店員が言えば、客のおばはんは、不満たらたらで、まだ、ごねよる。私はだれてしまった。
 冷たいしょうゆうどんの小を受け取った、大根おろしのせて、ねぎのせて、しょうゆをかけるだけなのに、慣れない店員はもたついている。金を払った。そのまま振り返って、天カスを一すくい、しょうがもひとつかみ、しょうがは小さな容器に粗くおろして置いてあった。こちらでは、うどんにしょうがという文化が無いからあしゃあないか!水を取って窓際の席に付くと、一気にすすり上げる!

 うどんも、ラーメンも、麺を一気にすすり上げるのが、私の流儀なのだ。うどん屋に滞在する時間はぎりぎりまで短縮する。十五秒もあれば食い終えられる。

 カタ腰というのは、或る意味麺の隘路ではないだろうか?長浜も久留米も、硬麺にこだわるのが、一つの流行だ。讃岐うどんも過激にカタ腰化していくだろうな。
 出ながら、私は、考えた。ぶっかけはどうしようか?気が付いたら、トレイを取って、再びカウンターに立っていた私である。

 ぶっかけの冷たい奴、かわいいおねえさんが(半端じゃなく可愛い)うどん玉わしづかみ、冷水活き作り!してくれた。滅多に見れないさぬきの荒業を目にして思った、はなまるうどん、恐るべし!だったが、赤坂のおばちゃんに通じる怪しさムンムンの衝撃で、味の印象が消え去ってしまった!

 ひやあつで喰えればいいんだけれどなぁ、まだ、本部の人間が目を光らせている。一週間後、一月後、ここいらが勝負どころだろう。まだ評価は下せなかったりする。


7月7日の襲撃
 正午というベストに近い時間帯、再度の襲撃だ。今日は電休日で、休みだから、病院の帰り道に、乱入した。客は少ないが、慣れていない客全員がトロイ。昼時満員でなければ、苦しくないか?席の半分は空いている。この時間帯でこの程度であれば、非常に辛いだろう。本部からやってきた担当者、店長は、苦悩しているだろうな。
 事実、ここいらのうどん屋による迎撃体制はほぼ終了しており、セルフの店はかけ90円で営業続行中だし、ねぎもけちったりしていない。さて、このカタ腰系さぬきうどんが受け入れられるか?よりも、はなまるうどん久留米店が、どうなっていくのか?目が離せない状態なのだ。

 今日はかけうどん小と、しょうゆうどん大、計504円。しょうゆうどんは、うどん玉手づかみ冷水くぐらせ活き作りを三回繰り返している。豪快このうえないが、、これってどうにかならないだろうか?

 しかしセルフで消費税を取るのか?状態なのだが、しょうがはもう無かったんで、出してもらった。讃岐の特色はまだまだ、残してもらいたいものだ。ごまと天カスのスプーンは共用になっているし、早くも管理の行き届かない点が多々目に付くようになってきている。出来損ないの松下状態の天カスは、物悲しかった。出汁は完璧福岡の出汁(讃岐では嫌われるみりんでべたつく甘い出汁)に変わっていて、讃岐うどんの九州福岡化は着実に始まっているようだ。もうすぐ、死体としか表現できない、伸びきったうどんが出るようになるのかな?開店早々からこれでは、先が思いやられるな。

 嗚呼、松下のうどんが食べたい!と思うしかない今日この頃、次は禁断の夏うどん巡礼かもしれない、そう思う今日この頃。


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