第十章 第八次うどん巡礼!四国半周!

四国半周、うどんだけじゃない編!

うどん参りを繰り返してきた我々であるが、一つの疑問を常に抱えてきた。「四国は香川だけかぃっ?うどんだけかぃっ?」この疑問に応え、或る意味一つの解答を示すべく、今回の四国半周小旅行を決意・決定した。行きは瀬戸大橋・帰りはしまなみ海道で、徳島ラーメン・戻り鰹も折込済みという贅沢な一泊三日の小旅行である。参加は嫁ハンとすみちゃんで三名という大名旅行。

今回の旅は、高速走行時のアルコール燃料燃費確認・ツァフィーラの長距離走破能力確認・山岳路走破能力確認も兼ねている。そして余裕・余裕・そして余裕をスローガンの、結構余裕の或る計画を立てた。しかし六月だったよな、前の讃岐うどん参り。年に4回、うどんを食いに行くというのか?

2002年9月6日

20:21 久留米出発
21:09 小郡通過
21:34 冷水有料料金所通過
22:34 馬場山インター通過
22:56 春日ランプ通過
23:00 関門トンネル料金所通過
23:06 下関インター侵入、爆走開始!

2002年9月7日

00:13 下松SA着
01:37 小谷松SA着
03:16 与島PA着、仮眠開始。
05:49 与島発!体調はバッチリである。でも、目覚ましは用意しておきたい。どーみても、うどん参りのヨウナオデッセイとデリカが居た。

アサイチ上杉!に駐車場?

06:22 さぬき豊中ICを出たら、左折!三つ目の信号を左折、高速を過ぎて集落の小さな辻を右折するとアサイチの上杉である。ここまでは、前と一緒なんだけれど、駐車場の張り紙がぁっ!ついに上杉にも駐車場であるから、駐車場に車を止めた。今回釜揚げが食いたいというメンバーが居るんで、冷たいの二つに、釜揚げ一つである。美味いよな、アサイチの上杉は、完璧である。うどんは一番美味いトコロで食いたい。うどんの旬は出来たてである。当然三啜り半!最後の出汁のすすりこみが半であった。三玉で450円!
06:38 上杉発。またエンストが出て、後続車二台に御迷惑をおかけしました。新たな持病として定着しつつある観のあるエンストはヤナセ久留米営業所のKさんとTさんを苦悩させつつある。
谷川は9/10から営業しますとの張り紙があって無茶苦茶落胆した。次は、必ず食ってやる。

はすい亭は盲点やった!

07:04 善通寺のはすい亭に乱入する。前回のうどん参りで横を通りながら、そこはかとなく漂う怪しさに魅了された店だ。入って客が居ないことを確認してメニュー調査。かけの小、ぬくいのと冷たい奴は選べるのか?ここは一発挑戦だ!とにかく小さい奴、冷たい奴を頼む。おっちゃんが気の毒そうに「まだ出汁は冷え切ってないんよ、まだぬるいくらい」「えーで、えーで」で、私の好みはぬるいうどんである。ぬるいうどんは奥が深い!小さい冷たいかけに丸いかき揚げを乗せて、啜りこみ、啜り込み、啜り込む!当然三啜り半!
すみちゃんは、ワシの満足した顔を見ながら「しもうたぁ、食べれば良かったぁっ!」である。一玉220円。
07:07 はすい亭発、すぐソバのセルフで1000円分だけ給油する。このまま東へ突っ切り、次はジャンボだ。

ジャンボはぶっかけ?

07:25 ジャンボはすぐにやってくる。ここでは冷たいぶっかけである。短時間で三杯目のジャンボであるが、すいすい入る。ジャンボ恐るべし。一玉250円。

赤坂のおばちゃん、また来たぞ

07:52 ジャンボを直進、ひたすら直進、何があっても直進していくと坂出に入る。そして右折だ。時間の都合で彦江・蒲生・田村をパスする。いわゆるうどん黄金地帯の一画に在る赤坂強襲だ。しかし、赤坂治療院ってナンだろう?怖くて聞けない。
すみちゃんも参加で、冷たい奴を出汁で頂く。はさみのねぎも健在、おばちゃんも健在、一気に一気にすすり込む。二人で二玉、240円。当然三啜り半!
07:59赤坂発、しかし、この前は久留米と大差なかったのに、少しづつガソリン価格が上がっている。困った。

松下乱入、大将のお見送り編!

08:30 栗林公園を目指してウィングの横を通過し、栗林トンネルの手前で右折、途中で斜め左折、再度斜め左折、んでもって、栗林公園過ぎてから、斜め左折しようとしたら、侵入禁止じゃないかぁっ!紆余曲折在ってから何時もの様に我等最愛の松下が出現した。何故だろう?女将さんはワシを見るなり爆笑してる。車は今回ツァフィーラで違うのに、何故に一発で判るんだ?
既に恒例の私がうどん丼ごと配給状態。そして何時もの様に最後の私だけ、二玉である。ちぃっとぬくめて、ねぎ、しょうが、天かす、で、すすり込む。
二玉だけに四啜り! 嫁ハンとすみちゃんは、うどんをしっかり温めるのがお気に入りという事実を発見した。すみちゃんはコロッケまで載せて食っている。
一玉二人、二玉一人、コロッケ一つで610円、嗚呼、ここいらに別宅が欲しい。
クロネコヤマトのおいさんと話をする。基本的に九州ンモンは、出汁とうどんの調和を重視する。松下のバランスは完璧である。従って、何杯目だろうが、松下では食うのだ。ワシ等うどん講の参加者にとって、やっぱり松下は特別なのだ。体験者は言う。松下が在るけん、考えて食え!五軒目というのに、私は二玉食っているのを知ったおいさん、呆れていたと言うか、驚愕していた。アサイチの上杉!やっぱり松下!は健在である。うーん、冷凍うどんのチラシがあった。松下も入っている、当然だろう。しかし、違うモンなァ、なま麺を自分で茹でても、高いガソリン代と高速料金を浪費しても、食いに来たほうが美味い。
クドと大釜があったら、買っても良いが、松下と蒲生と田村だけで良いよ!イヤな記憶の在る店まで強制的に入るからな、欲しくない。うどんは生鮮食料品だ。魚も一緒だ、そこで食うのが一番美味いぞ!
08:39 松下発。しかし大将がお見送りしてくれた。ひょっとして我々は在る意味上客なのか?

下町うどん二号、出汁の丸山!

08:44 松下出たら、直進、左折、右折して左折。バックで入れたら、丸山である。狭いエントランスから乱入だ。
乱入するのはワシとすみちゃんのみ、小さい奴を貰って、野菜のカキアゲを乗せて、ただひたすらに、啜り込む。啜れ!啜れ!啜れ!何も残さず一気に啜り込むと、嗚呼、予定がすべて終了してしまった、哀しい、哀しいなぁ、六軒しか回れないなんて。やっぱり三啜り半!
松下唯一の欠点とも言える揚げ物を満喫できて、第一部うどん参りが終結した。

08:49 丸山発。
10:16 大内のセルフスタンドで、レギュラーを目一杯補給する。48.4リッター、前のと合わせて58.46リッターになる。それで704.9キロ走破してリッター当たり12.0キロ走った事になる。

恐るべき渦の道!

10:45 鳴門の四方見展望台着、ここいらは多島海の雰囲気が、ナカナカである。
10:50 四方見展望台発。
11:00 鳴門の公園へ向かう。第一第二第三と並ぶ駐車場、一番上の第一を目指せば、やっぱ開いてましたがな、ギリギリでしたけど。で、階段上って越えてから、渦の道までひたすら歩く。
さて、船に乗るか?渦の道を行くか、一人五百円だから、渦の道を迷わず選択。とりあえず、行きなさい、行けばとにかく、見れば判んのよ!

11:52 鳴門公園発。

蜂須賀候の遺産&徳島ラーメン!

12:39 一気に南下して徳島市内に侵入する。ところが、普通に行くと、ナカナカ侵入できないから、考えて。徳島のお城の駐車場に入れる。この徳島のお城は、結構、遺跡や地質学上の珍品があったりする。んでもって、御庭もナカナカに凄いのだ。蜂須賀候の美術品も結構散逸して、五島コレクションやら、あっちゃこっちゃの目玉になっているモノが多い。蜂須賀候ゆーたら、ドードー鳥の研究でも知られた鳥類研究家だったりして、学究の徒(かぶき者としても!)としても有名だったりする。事実、蜂須賀小六の長男さんは有名な坊さん(実の子ではないという噂も在る)やったし、ま、こちらの一家、江戸初期には勇名を轟かした姉上様(初代旗本奴のドン水野さんちに押しかけ嫁入りした!)を輩出したりと、凄まじい。
 しかし、こんな、ヤバイトコ、治めていたんだから、蜂須賀家ってのは凄い!阿波公方とかさぁ、隠れ里の落人とかさぁ、半端じゃ無い位に火種モンモンだぜぇっ。

13:46徳島城址出発、ここの角から東へ向かう。ただひたすら、東へ。狭くなってきた。銀行を目印に右折!アパートの群れを通りすぎて、しばらく行くと、目的地が出現した。
13:57笑福亭である。知り合いは、ここに行けとゆーた。だから行った。女将さんが丁度出てきて、どーぞぉっって、で、中華そば小、肉入り小、ヤキメシのオーダー、これって三人分ね。うーん、こっち、濃い口醤油なのね。むっちゃ、美味い!ヤキメシの美味さなんか、特筆モンじゃんかぁっ!やべーぞぉっ!次は、徳島もうどん参りに入れにゃーならんじゃんかぁっ!
始めての店は、少し客足が収まった頃を狙っていきたい。

14:18 笑福亭を後にした。しかしなぁ、こりゃあ、詐欺だぜ、うどんの香川のとなりに、ラーメンの徳島があるなんて。
15:44 阿南を過ぎたらバイパスは終わる。爆走!爆走!常に爆走で日和佐に抜けて、ウミガメの博物館「カレッタ」着である。三人で1800円、満喫したが、少し高過ぎねぇか?長崎のペンギン博物館「ギン吉君」亡き今も、楽しませてくれる。それに比べれば、資料展示や様々なディスプレィに気を配って欲しい。とは言え、クイズに燃えてしまった私であった。
ウミガメ荘からウミガメプールをのぞくだけでも、良かったかもしんなぃ。
16:28 カレッタ発、んでもって、サンラインに流れ込む。凄いよぉつ!ここは凄いよぉっ!高所恐怖症の人にはお奨めできないが、これもまた凄いよぉっ!国道55号線に戻ったら、車も減った。そして某トンネルのなれの果てを眺めつつ、南下すると鉄道も消え、民家も少なくなっていく。ここに第二部徳島満喫編!が終了したのである。
室戸の手前は、ほとんど無人地帯が続き、室戸になると突然民家が出現するのは、インパクトがあったりする。
17:15 御厨人窟(みくろど)着、で海岸の奇岩の群れの中ではしゃぎまくる嫁ハン、そんなに愉しいか?確かに、凄いが。
18:18 御厨人窟発。予定では16:30分着だったが二時間近く遅れた結果、室戸で泊まる事になった。さて、どーする?怪しい旅館・ホテル群を過ぎて行く。
18:28 チャレンジ精神に欠ける二人のせいで、国民宿舎に泊まる事となった。昨夜から807.4キロ走っていた。ここの生ビールの美味さは特筆モノであったが、夜中にムカデに噛まれて、大騒ぎ!痛かったぁっ!

2002年9月8日

07:20 国民宿舎発。
07:53 かつて京阪神へ炭を供給して栄えた吉良川の町並みに到着し、車でゆったりまったり流す。いやー、凄いね、ここは。この町並みは、店舗の違和感なんか特筆モン。家は旧家で、並ぶ商品が今のモンだもん。凄い、凄すぎる!
08:19 道の駅大山で、小休止。「ごっくん馬路村」が欲しかったんだが、開店前やった!しもうたぁっ!
08:27 道の駅大山発。
08:38 野良時計着。岩崎弥太郎の生家跡とか、武家屋敷の町並みがあったりする、安芸市である。野良時計と言っても、誰も判ってくれないが、野良時計を見たら、全員が納得した。凄いなぁというか、其れだけの公共に対する貢献意識が存在していた訳だから、凄いよなぁ。明治の頃の時計、今の幾らになるだろうか?
08:45 野良時計発。
09:39 桂浜着、決まりの竜馬像で記念撮影したんだが、桂浜、どっか違うような、と思ったら、作り直しされてたのね。高知になるとアイスクリンの連発状態で、食傷気味。
10:05 桂浜発。ここから海岸沿いを走り、仁淀川の手前で右折、川沿いに走り抜けると194号線に入る。このルート、車は少ないけれど、山が、ハッキリ言って凄い。山の上の崖から滝が!おいおい!なんじゃ、こりゃあぁっ!クソ長いトンネルを抜けたら、伊予西条に侵入。いもに会?ってナンだ?愛媛のあちこちであるらしいけれど、あれって東北じゃなかった?しもうたぁっ!戻り鰹忘れた!これで、来年のこの時期、饂飩参りが確定したな!
12:09 伊予西条の萬城屋着、一発目はちょいと湯にくぐらせてカキアゲ付けて、かけ醤油で一気食い。二発目は水で洗って熱いかけ出汁かけて、ちくわの天ぷら乗せて再び一気食い。
12:29 萬城屋発。
12:36 うちぬき着、水呑み狂って、あー、結構塩辛いのを実感するけれど。水の美味さが倍増する。
12:46 うちぬき発。東予道路から今治を目指す。
13:10 東予の新装開店セルフのスタンドにて、ガソリン満タン、リッター90円。420.8キロ走って38.25リッターだから、リッタ当たり11.0キロ走った計算になる。完全下道一般道郊外地帯の一般走行、大して良くない。12キロは走って欲しかった。エアーを前後フル荷重時の最高圧力に設定しなおす。フロント2.8キロ、リア3.2キロである。前後2.8キロセットでは足りなかったみたいだし、コーナーの踏ん張りが変わってくる。しかしなぁ、久留米ならセルフじゃなくてもリッター八十七円だぜ!
13:14 セルフのスタンド発。
13:42 国道を走っていくと、謎のタオル美術館の看板が出てくる、温泉付道の駅のすぐ先で左折、少し戻ると、朝倉村の怪しいタオル美術館着だ。タオルを買いまくる参加者約二名、私?冷ややかに傍観してました。キティちゃんよぉっ!ハイジよぉっ!と、盛り上がっているから、こーゆー時は何も言ってはいけない。大人しくしておこう。
14:21 朝倉村タオル美術館発。前の道を直進していくと、やがて国道に当たる。
14:53 今治北のハーフインターチェンジから、しまなみ海道に侵入する。しかし、フェリーはどーなったあっ!今度来る時まで残っている保証は無いから(何時の間にやら消えるフェリーも多い)今度は、必ず乗ってやる!橋を渡ったらすぐに一般道、さて、次の橋を目指すが、大変だぜ、島は今治経済圏に取り込まれたから、これからが大変だ。
15:08 大島北のインターから再びしまなみ海道に侵入する。あれだな、こりゃあ絶対、自転車・原付・歩行者、料金払っていない奴が居るな!
15:19 鎧の神社で有名な大三島インターでイッタン降りて、たたら道の駅着、ヤバイモノを見られてしまったので、次は遊覧船に乗る事になりそうだ。さて、フェリーでショートカットするぞぃっ!
15:30 たたら道の駅発。
15:40 フェリー乗り場、盛着。時間があったんで、もう一回島を半周するぞぃっ!
16:04 フェリー乗り場、盛に再度到着。自動車2400円、同乗者二名で500円、計2900円払った。
16:30 フェリーが盛を出発、このフェリーは、有名な大久野島に途中下車する、知らない人は、それでも良い。でも、大久野島があって今も世界各国が毒ガスを所有し処分中って事だけは知っておいて欲しい。どんな綺麗ごとを言う国家ですら、同じ穴の狢に過ぎない。中国は朝鮮戦争時に生物兵器をアメリカが使用したと主張している。
16:53 忠海着。ここで高知−愛媛−しまなみ海道編が完結する。
17:24 河内インターより山陽自動車道へ。
17:28 噂の小谷SA着。夕食と長距離ノンストップランに備えて様々な準備を整える。
18:10 小谷SA発。
21:24 筑紫野インター着、この途中で運転を変わる。だって、眠かったんだもん。半分以上は嫁ハンが運転したことになる。
21:40 小郡着。

うどん参り総括!

2002.9.8時点のランクは次のとおり
松下(やっぱ無敵の天かす&軽やかにしなやかうどん!)・上杉(アサイチは上杉ですばぃ!)・田村(もー、これで良かですばぃ!)・木村(美味いから良いのだ!)・蒲生(冷たいのにぬくい出汁ね!)・山田屋(飲食店は従業員教育の大切さを学ぶべきだ!)・彦江(うどんも凄いが、赤坂に匹敵する怪しさは凄い)・山越(やっぱ、冷たいとですばぃ!)・赤坂(今度生麺買って帰ろう)・山下(も一回チャンス残そうか?)・おか泉(ぶっかけで十分!)・丸山製麺所(ダシはトップクラスだ!)・宮武(値段も味のうち!)・山内(うどんの腰はどうあるべき?)・中西(ああ、食いたい!)・はすい亭(セルフって感じがする)・ジャンボ高木(あの腰と量が捨て難い)・ヨコクラ(あの独特なコシ!)・宮川(うどんのみの評価!)・萬城屋(うどんは可も無く不可も無く中庸である事が実に難しい)・いきいき(県外人にとってのセルフの典型、早朝ビール!)・かな泉(松山で食おう)・見立(怪しい)・高松駅ホームの立ち食い(営業形態を考えれば奇跡)・小○屋(評価外!従業員教育と大根の管理くらいしとけ!)!である。
 一部ランク変動しております。福岡の久留米ラーメンば食い慣れとるモンの評価ですばい!そこんトコ宜しく。最近うどん巡礼が様々な媒体で取り上げられているけれど、見ながら考えたら、俺って怪しいうどん屋愛好家であろうか?
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